"コツコツ努力する"ってつまりどういうこと?
「コツコツ努力する」への違和感、あるいは反発
https://p-shirokuma.hatenadiary.com/entry/20191201/1575181566
たまたまRTで流れてきたので読みました。
感想書きます。
そもそも、コツコツ努力するってなんなんだろうなって思いました。
努力をWikipediaから参照しましょう。
努力(どりょく)とは、目標を実現するために、心や身体を使ってつとめること。
だそうです。
つまり、コツコツ努力するということは、目標を実現するために、心や身体を使って(少しずつ継続的に)つとめることになります(合ってる?合ってるよね?)。
コツコツ努力"できる"ということは、目標を実現するために、心や身体を使って(少しずつ継続的に)つとめ"られる"かどうかということになります。
- なぜ努力できないのか
それは、目標を実現するために、心や身体を使ってつとめられない・つとめたくないからです。
⑴つとめられない
例えば、Aという大学に入学したいけど受験するお金がない(入学しても学費を支払えない)・病気やけがなどで物理的に受験できないという状況を指します。
⑵つとめたくない
上記の例を用いると、そもそもAという大学に入学したくないという状況を指します。
⑴の場合は、つとめたいけどつとめられない。そこに至るまでにどのような障害があるかがわかれば、どうにかなる場合が多いです。上記の場合、奨学金を借りることで多少はハードルが下がります。どうにかならなかったとしても、まだ問題が明確になっているだけ⑴は幸運でもあります。つとめられるようになれば、それは自分にとって最適な選択になりますし。
しかし、⑵の場合は、つとめたくないということが分かっていながらも、心や身体を使ってつとめてしまっています。「しなけりゃええやん」と思いますが、現実の世界でそう簡単にやめられる例はどれぐらいあるでしょうか?
私が思うに、今の世界で使われている努力という言葉は、【つとめたくない事柄を完遂させるために使われる都合のいい方便】という意味合いを含むことの方が多いのではないでしょうか?
学校で聞きませんか?
「アイツ天才だから勉強しなくてもいい点取れるんだよ」
「俺天才じゃないからコツコツ勉強しなきゃあかんのよ」
職場で聞きませんか?
「アイツいつも営業成績一位だってよ。天才だよな。俺らは普通だからコツコツ足で稼がないと」
みたいなこと。
- じゃあ、その所謂"天才"は努力してるの?
Wikipediaで参照された意味曰く、天才は努力してます。目標を実現するために、心や身体を使ってつとめています。
ただ、努力は見えないものが大半なので、一見するとその人は突如賢くなっていて、異世界転生してきたチート主人公が無双しているように感じます。だからこそ、その人を天才と称することで、「自分はどう頑張ってもこの人のようにはなれないんだ!」と諦めをつけるべく"努力"しています。
そうなんです、一般的に努力ができないと言われている方々も、"努力してる"んです。
- 努力できないと思い込む努力
上述したとおり、一般的に努力ができないとされる人は「自分は努力のできない人間だ」と思い込む努力をしています。それも人一倍。いわばネガティブなエゴイストです。
なぜそこまでするのでしょうか?答えは簡単です。自分が努力できる何かを探そうとすると、膨大なコストがかかるからです。
つまり…
【努力できる何かを見つけた時の効用<努力できる何かを見つける際の労力】
こうなっているわけです。しかし、それだけでは周りから怠惰な人間だと思われてしまいます。だから努力した"天才"を持ち上げて、さも自分が普通で天才が異常なすごさなんだ!と言い聞かせる努力をします。これを認知的不協和といいます。
- 努力できる何かを見つける大変さ
ここからは感想や私の身の上話なども交えていきます。
先程からしつこく述べている通り、自分が努力できる何かを見つけるのは相当な難度になります。人生においてこんなことを考える機会として、就職活動の自己分析がこれにあたるのではないかと思いました。今まさに私が就活生なので、ピンと来てこうして執筆している訳ですが、正直やらなくてもいいならやりたくないです。
ただ、自己分析は思ったよりも楽しいです。
どう楽しいかというと、今まで形もよく分からず使っていた武器がどんな形をしていて、どんな特性があって、どう使うと一番強いかがわかるという感じです。
ワクワクしませんか?自分がRPGの主人公で、大きな剣を振り回したり、杖から呪文を放っていたりすると考えると。
ここで頭によぎるのが、
「いや、アイツに比べたら剣ちっさいし威力低いし…」
「俺の魔法に比べたらアイツの魔法の方がでっかい火の玉出せるし…俺なんかメラみたいなやつしか出せんし…」
というようなことです。学校の話で置き換えると「アイツの方が賢いし…」ですね。
でもよく考えてください。それが正しいなら、ほとんどの人類はいらなくなります。世界で一番の人が全てすればいいんだから。しかし世界にはたくさんの人がいて、それぞれが活躍しています。大事なのは、自分の中で一番が何かを見つけることです。一番だけとは言わず、どんなことが得意なのか、いくつか出てきたらなおいいことです。
- 努力できる何かを見つけるには
では、努力できる何かを見つけるにはどうすればいいでしょうか?これには確固とした答えはありませんが、辿り着くための道筋はいくつかあるような気がします。
その一つとして、様々な人と関係を築くというのがあります。
様々な境遇・背景・価値観・考え方を持った人が世の中にはいて、その色んな人と話したりすることで、自分がどういう人なのかが見えてきます。失礼な表現ですが、壁打ちのバリエーションが多ければ多いほど、自分が理解できます。
蜘蛛の巣だって、糸が十数本しかない巣よりも、極端な話数百本ある方が強力です。
自分が何で努力できるかを見つける鍵は…
①過去の自分を正当化せずありのまま受け入れる
②その過去から一貫した考え方・価値観を見つける
③他人と比べずに自身を正しく捉えて、その自分に自信を持つ
一般化するとこんな感じかなと思います。正直自分もこれをやり始めたばかりなのでまだまだですが、考えをまとめてみました。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます!